<学生の皆様へ>

学生の4人に1人が被害!?

就活ハラスメントで困っていませんか?

就活ハラスメントを知っていますか? 就活ハラスメントとは、応募する企業やその採用担当者が優越的な立場を利用して就職活動中やインターンシップ中の学生に行うセクハラやパワハラなどのこと。決して許されない行為です。「就活ハラスメントかも・・・」と感じたら、どうすればいいのか? 対策のヒントをご紹介します。

4人に1人が経験する就活ハラスメントとは!?

就活ハラスメントの被害を受ける学生は、4人に1人! どのような被害を、誰から、いつ受けるのでしょう?

就活ハラスメントの調査結果

■学生に聞きました、就活ハラスメントは誰から?

インターンシップで知り合った従業員 ⇒ 32.9%

採用面接担当者 ⇒ 25.5%

企業説明会の担当者 ⇒ 24.7%

大学のOB・OG訪問を通して知り合った従業員 ⇒ 17.6%

■就活ハラスメントを受けた場面は?

インターンシップに参加したとき ⇒ 34.1%

企業説明会やセミナーに参加したとき ⇒ 27.8%

就職採用面接を受けたとき ⇒ 19.2%

■どのようなハラスメントを受けた?

性的な冗談やからかい ⇒ 40.4%

食事やデートへの執拗な誘い ⇒ 27.5%

性的な事実関係に関する質問 ⇒ 26.3%

■就活ハラスメントにどう対応した?

何もしなかった ⇒ 24.7%

大学のキャリアセンターに相談した ⇒ 19.2%

■就活ハラスメントに対して「何もしなかった」理由

何をしても解決にならないと思ったから ⇒ 47.6%

※ここでの就活ハラスメントとは特に就職活動中等のセクシュアルハラスメントについて調査した結果です。

出典:「令和2年度職場のハラスメントに関する実態調査報告書」(厚生労働省)

このような行為、受けていませんか?

  • 幹部社員が女子学生に対し、採用の見返りに不適切な関係を迫り、その後もメールやLINEで連絡を取り関係を迫った。これを女子学生が断ると、「うちの会社には絶対入社させない」とし実際に不採用とした。
  • 「つきあっている男性はいるか」「結婚や出産後も働き続けたいか」ということを女子学生にだけ質問した。※「結婚後や出産後も働き続けるか」といった質問を女性だけ(または男性だけ)にすることは男女雇用機会均等法違反(募集・採用に関する性差別禁止)となります。
  • 内定した学生に対して研修と称し、内定者でつくるSNS交流サイトに毎日の書き込みを強要する。書き込みを行わない内定者に対して社員が「やる気がない、やる自信がないなら、辞退して下さい」などの威圧的な投稿を度々行う。
  • 自社の内定を出す条件として、就活生に対して他企業からの内定を辞退するよう迫った。
  • 面接の場で会社上層部や役員が学生に対し、高圧的な態度で人格を否定するような暴言を吐き、学生を精神的に追い詰めた。

就活ハラスメントから自分を守ろう!

「憧れの会社だから」と言って泣き寝入りする必要はありません。ハラスメントはもちろん行為者が悪いものですが、就活ハラスメントの被害に遭わないために、自分でできる対策も考えておきましょう。

就活ハラスメントの実態を事前学習

まず大切なのは就活ハラスメントに関する知識と情報を得ること。厚生労働省のHP、ニュースサイトなどで情報を集めましょう。
また、就活ハラスメントを起こさないための対策に取り組んでいる企業もありますので、参考にしてみてください。

実際に遭遇しそうな場面で気を付けるべき点

個人の携帯メールやSNSでやり取りすることは避けましょう。
過去の就活ハラスメントの事件では、採用担当者が食事や飲酒を強要したり、個室で1対1の面談を求めたり、個人の携帯メールやSNSアプリで連絡を入れてくるといったことがありました。このような不適切な要求に応じる必要はありません。
また、自社の内定と引き替えに、他社の選考活動の中止や内定辞退を迫るいわゆる「オワハラ(就活終われハラスメント)」もあります。このようなオワハラに対しては、自分の意思をしっかり持ち、断る場合はきっぱり毅然と断る必要があります。

もし就活ハラスメントを受けてしまったら

就職活動中に、「これはハラスメントではないか」と感じたら、ためらわずに相談を! ハラスメントはあなたのせいではありません。「ハラスメントを行うような会社には入社しない」という選択肢を持つことも大切です。

就活ハラスメントの相談先

  1. 大学のキャリアセンター、ハラスメント相談窓口
  2. 応募企業の人事部・コンプライアンス部門等
  3. 都道府県労働局 雇用環境・均等部(室)